平成25,26年度　会長　川野好正

大分県インテリアコーディネーター協会（ICO）は、
1987年の発足以来県内インテリアコーディネーター（IC）と共に活動してまいりました。
暮らしの中のインテリア空間を提案するプロの集団です。

【ICOの目的・理念】
ICOの理念は
『快適空間を創造する』
『調和ある豊かさを追求する』
『プロとしての責任を果たす』

ICOの目的は
『会員相互の交流・親睦』
『知と技能の研鑽』
『ICの認知度の向上と社会貢献』

『会員相互の交流・親睦』
　ICOは多彩なメンバーの集まりです。ICの業務は幅広く様々な職種で活躍しております。一見、異業種交流会と言えるかもしれません。そして、フリーのコーディネーターも横の繋がりをICOの中でつくることが可能です。幅広い人間関係は仕事の質の向上に役立ちます。もちろん、インテリア関連の職種に関わっていない方も会員として活動して頂いております。ICOはICを繋ぐ「場」を提供します。また、九州各県を始め、全国のIC協会（団体）との交流も進めております。

『知と技能の研鑽』
　ICOは学ぶ姿勢を応援します。ICは総合的なインテリアの提案者です。しかし各々の業務は専門化しておりICとして広範な知識を得るため、技能の向上のため様々なセミナー・研修会を企画しております。

『ICの認知度の向上と社会貢献』
　ICOはICの地位・認知度の向上に努め、地域の生活者の情報提供に取り組んでおります。またIC資格発行団体の（公社）インテリア産業協会は公益社団法人として広く良質なインテリアの普及がその目的であります。今やあらゆる団体が地域貢献をその存在意義に掲げるなかで、ICOもインテリア産業協会と手を携えて地域の生活者の住生活の向上に努めております。

【ICOの基本姿勢】
『出会い、経験、学び、成長、感謝、笑顔』がICOの基本姿勢です。
　ICOはこの６つの言葉を常に意識して、活動を進めております。ICOでの出会いと繋がり、業務における経験、そしてICOでの学習が個人を成長させ、常に感謝の気持ちをもって、笑顔で接する。これがICOの基本姿勢です。

【ICブランドの育成】
　今やブランド育成の時代です。私たちはICブランドの再構築のためICブランド育成を図ります。育成とは「種まき」であり、ブランドとは『顧客（お客様・施主様）とICとの信頼の絆の証』です。

≪『私の』活動テーマ「繋がりと広がり」≫
『ICOの仲間との繋がり！地域との繋がり！そして九州の仲間たちとの全国に向けた「繋がりと広がり」をICOに繋げます』
　IC資格を取得して、そしてIC協会（ICO）に入会して新しく、多くの仲間と出会いました。また様々な経験を積ませていただきました。私の思考の範囲はICとなる以前と比べて格段に広く、深くなりました。その意味でICに感謝の気持ちでいっぱいです。そのお礼の意味も含めてICOにおいて活動に取組んでおります。
　その思いの言葉として「繋がりと広がり」をテーマとして掲げます。

≪ICそして『私の』インテリア空間の提案の基本≫
自らの作品ではなく、お客様の暮らしの提案者
　インテリア空間を総合的に提案するのがICの職務です。住宅そして室内をとっても建築、内装、設備、家具、カーテンそして不動産、またはカラーコーディネートなど多くの職種が関わります。それを総合的にお客様の視点で提案するのがICです。建築デザイナーは自分の作品を提案しますがICはお客様の暮らしを提案します。IC試験にマーケティングの分野があるのはICが常に顧客（お客様）視点に立っているからです。

インテリアエレメントを空間に調和させる
　ICの仕事は多岐に渡りますが、フリーのICが活躍する場は限られています。私を例にとっても、家具提案が主な業務で全てのインテリアエレメントに関わる事は多くありません。しかし、ICとして総合的知識をもって家具の提案に努めております。かつて家具業界の先輩たちは家具の品質に関しては高い知識を有しておりましたがインテリア空間を意識した家具提案は、その重要性の認識おいて充分ではありませんでした。部屋の広さ、住む人の真の目的を理解して暮らしの提案をしなければなりません。

小は大を兼ねる（大は小を兼ねない）
　インテリアコーディネートの重要な部分である家具配置（提案）において「（家具は）大は小を兼ねるのではなく、小は大を兼ねる」と思います。家具（サイズ）が大きすぎた人は多い中、小さすぎた人はほとんどいらっしゃいません。空間におけるサイズ、動線、動作空間、テイスト認識、カラーコーデネ―トなどICとして総合的な家具提案が「私の」ICとしての重要な職務です。

「私＝お客様」の思いがICによって実現した
　ICは建築家やデザイナーではありません。ICのインテリアコーディネートはお客様より「ICさんの言うとおりにしたら素敵なインテリア空間ができました」と言われるよりも「わたしの思い描いていた空間がICさんに相談したら実現した」と言われるのがICとしての最高の褒め言葉です。私たちはこのスタンスに立ちICとして良質なインテリアの提案にプロとして取り組んでおります。